本願寺八世蓮如上人が、文明3年(1471年)越中の布教の拠点として、砺波郡蟹谷庄土山(現在の南砺市福光土山)に土山御坊を開き、蓮如の子孫が代々住職を務めました。本願寺が門跡に任ぜられると他の寺院とともに院家に任ぜられるなど、真宗王国越中における代表的寺院であると同時に、本願寺を支える連枝寺院の一つとして重要な働きをなしてきました。
現在、約30,000㎡の広大な境内には、本堂をはじめとする、12棟の建造物が重要文化財に指定されております。本堂は勝興寺住職より還俗して、加賀藩主第11代を継いだ前田治脩の支援を受け、西本願寺の阿弥陀堂を模して寛政7年(1795年)に建立されました。これら重要文化財12棟は、江戸時代中期から後期にかけて建てられたものです。
雲龍山 勝興寺 龍谷山 本願寺(西本願寺)
間口39.3m、奥行37.4m、棟高23.5m 間口45m 奥行42m 棟高25m